水は生活に不可欠なものです。しかし突然水が出なくなるような緊急事態に遭遇したとき、どう対処すればよいのでしょうか?この記事では、こうしたトラブルに直面した際、確認すべきポイントや考えられる原因などをわかりやすく解説します。できるだけ早く対処するためにも押さえておきたいポイントが満載なので、ぜひチェックしてください!
水が出ない!その原因は?
突然蛇口から水が出なくなった場合、生活に大きな影響を及ぼします。
まずは冷静に原因を突き止め、適切な対処法を講じることが重要です。以下では、水が出ない際に考えられる主な原因をいくつかご紹介します。
断水
周辺での水道工事や緊急対応により、一時的に水の供給が停止する(断水する)ことがあります。
もちろん、断水のお知らせが事前に配布されることがほとんどですが、まれに、突発的な事故や緊急工事で予告なく断水が発生するケースもあります。この場合、水道局や管理会社に確認しましょう。
また、断水後はにごった水が一時的に出ることがありますが、その場合は3分ほど水を流してから使用するようにしてください。
水道管の凍結
冬場に水が出ない場合、水道管の凍結が考えられます。
水道管が凍ると、氷が解けるまで水は出ません。特に気温が-4℃以下になると凍結しやすくなりますが、風当たりが強い場所ではそれ以上の気温でも凍結が起こることがあります。凍結予防としては、水道管に保温材や布を巻くことが効果的です。
万が一凍結してしまった場合は、ドライヤーの温風やカイロを使ってゆっくりと溶かすようにしましょう。
水道管の劣化
築年数の経った住宅では、水道管の劣化も考えられます。
とくに鉄製の水道管が使われている場合、経年劣化で錆びてしまい、水の流れが悪くなることがあります。新しい住宅では樹脂製の水道管が使用されていますが、こちらも衝撃や熱に弱いため、適切に扱わないとダメージを受けることがあります。
劣化が疑われる場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。
受水槽やポンプの故障
マンションやアパートのような集合住宅では、受水槽やポンプが設置されています。
これらが故障すると、各住戸に水が供給されなくなります。とくに受水槽のポンプが故障している場合、全体的に水の出が悪くなることがあります。この場合、管理会社に連絡し、確認を取ることが重要です。
つまり
水が出なくなる原因として、ストレーナーやスパウトのつまりが挙げられます。
蛇口内部の「ストレーナー」というフィルターにゴミが詰まると、水の流れが悪くなります。また、ストレーナーを掃除しても改善しないときは、蛇口自体(スパウト)のつまりを疑いましょう。
蛇口の根元には、水の逆流を防ぐための「逆止弁」という部品が設置されていますが、この逆止弁にゴミなどが入るとつまることがあります。いずれもメンテナンスが必要ですが、蛇口内部の構造は複雑なので個人で分解して掃除するのは難しいものです。
無理に分解すると破損の恐れもあるので、つまりの除去は専門業者に依頼するほうが無難です。
止水栓が閉まっている
止水栓は、水道管のメンテナンスや修理で水を止めたり、水量を調整したりするのに役立ちますが、これが閉まっていると水が使えません。
水が出ない原因のひとつとして、意外と見逃されがちなのが、この「止水栓」が閉まっているケースです。とくに引越し直後や修理後などで止水栓が閉まったままのことがあります。
戸建ての場合、地面に埋まっていることが多いので、止水栓や量水器などと書かれたフタを探して確認してみてください。
水漏れの発生
もし水が完全に出ないのではなく、出にくい場合は水漏れの可能性も考えられます。
水道メーターを確認し、家中の蛇口を閉めた状態でメーターが動いている場合、どこかで水漏れが起きている可能性が高いです。専門の業者に依頼し、修理してもらうことをおすすめします。
水道料金の未払い
しばらく水道料金を支払っていなかった場合、給水が停止されたと考えてよいでしょう。
この場合は水道局に問い合わせをして、すぐに料金を支払うことで再開が可能です。
水が止まったらどうすればいい?水が出ないときはここに連絡!
水が急に出なくなってしまうと、ついあわててしまうかもしれませんが、まず最初に確認すべきは、水道が止められた原因です。
冷静に原因を特定し、適切な対応をとることが大切になります。ここでは、水が出ないときに適切な連絡先について解説します。
工事や点検、料金未払いでの断水は水道局へ!
水道料金の滞納が原因なのであれば、未払い分を支払うことで給水が再開されます。
もし、請求書が手元にない場合は、管轄の水道局に直接連絡して滞納額を確認しましょう。手続きは通常、水道局に電話するか、自治体によってはウェブサイトやアプリから確認・支払いを行うこともできます。
手続きが完了すれば、立ち会いの必要はなく、在宅していない日でも水道を再開できることが多いです。また、もうひとつの突然の断水の理由は、工事や点検です。
先述したとおり、水道局が行う工事による断水が原因であれば、水道局のホームページや連絡先を通じて、事前に告知されている場合が多いです。もし工事の影響で水が出ない可能性がある場合は、事前に情報を確認するようにしましょう。
また、集合住宅に住んでいる場合、建物全体の点検や修理が原因となって断水していることもあります。この場合は、管理組合や管理会社が連絡先になります。とくに、受水槽の点検や修理の場合、事前に連絡があるはずですので、連絡がなかったかどうか確認しましょう。
水漏れなどの故障なら専門業者へ!
断水の原因として、水道管の劣化や凍結による破裂、受水槽やポンプの故障などが考えられます。
このような場合、すみやかに修理や交換をしなければなりません。修理や交換の連絡は、水道局ではなく専門の水まわり業者に連絡して修理をしてもらいましょう。ただし、水まわり業者と一口にいってもその種類はさまざまです。
水が止まるとつい焦ってしまい、適当な業者を選びがちですが、悪質な業者を選ばなくて済むよう、もしものときに備えて「故障のときはこの業者に相談しよう」という業者を事前に決めておくとよいでしょう。
開栓までの流れ
水道料金の滞納で水道が止められてしまった場合、適切に対応すればすぐに水道を使えるようになります。
ただし、自治体によって対応が異なることがあるため、詳細については担当部署に確認しておきましょう。今回は、東京都水道局の例をもとに、開栓までの流れについて解説します。
給水停止のお知らせを確認し、担当部署に連絡する
まず、手元に届いた「給水停止のお知らせ」を確認します。
この通知書には、問合せ先の部署名や電話番号が記載されているので、そこへ連絡を取ります。営業時間や曜日に注意し、早めに行動することが重要です。
万が一、通知書を紛失してしまった場合は、各自治体の水道局のホームページやお客さまセンターに問い合わせることで、必要な情報を得ることができます。
滞納している料金を支払う
給水停止の原因である滞納料金を全額支払う必要があります。
支払い方法については、通常の振込やコンビニ支払いなどが利用できることが多いですが、特に緊急の場合は指定された窓口での直接支払いが求められることもあります。全額支払いが確認されると、速やかに開栓手続きが進められます。
ただし、滞納を長期間放置してしまうと、給水契約そのものが解除される場合もあるため、できる限り早期に対応することが重要です。
水道を開栓してもらう
料金の支払いが完了すると、開栓の手続きが始まります。
基本的に水道の開栓には立ち合いは不要で、平日の午前中までに支払いが完了していれば、当日中に開栓してもらえることが一般的です。開栓作業の際には、とくに問題がなければ自宅にいる必要はなく、自動的に水道が使用できる状態になります。
このとき注意すべき点は、自分で勝手に開栓しないことです。水道が止められている場合、料金滞納や手続き忘れが原因であることが多いですが、勝手に開栓すると法的に問題が生じる可能性があります。
窃盗とみなされ、罪に問われることもあるため、必ず正規の手続きを踏んで給水を再開するようにしましょう。
水道料金が支払えない場合の対処法
水道料金を滞納してしまい、最悪の場合水道が止められると生活に大きな影響が出てしまいます。
しかし、料金が支払えない場合でもいくつかの対処法があります。迅速に対応すれば、水道の停止を防ぐことや、再開を早めることが可能です。ここでは、具体的な対処法を紹介します。
自治体や水道局に相談する
経済的に困難な状況にある場合、まずは自治体や水道局に相談することをおすすめします。
とくに、生活保護を受けている方や、児童手当、特別児童扶養手当の受給者であれば、水道料金の減免や免除が受けられる場合があります。また、自然災害などで生活が一時的に困難になった場合も、支払い猶予や免除を申請できることがあります。
このような支援があるにもかかわらず、申請をしないと適用されません。料金を滞納してしまう前に、早めに自治体や水道局に連絡し、助けを求めることが重要です。
水道局のお客さまセンターで支払い延長を相談
一時的な金銭的困難で支払いが難しい場合、水道局の「お客さまセンター」に連絡し、支払い期限の延長や分割払いの相談をすることができます。
とくに、何も行動せずに滞納したままにしてしまうと、最終的に水道が止められるリスクが高まります。早めの相談で、柔軟な対応をしてもらえる可能性がありますので、滞納する前に連絡を入れておくことが大切です。
カードローンを利用する
水道料金の支払いにどうしてもお金が必要なときは、消費者金融系のカードローンを利用することもひとつの方法です。
最短即日で融資が可能なサービスもあるため、急な支払いには有効です。また、無利息期間が設定されているローンを選べば、利息負担を減らすこともできます。ただし、カードローンは一時的な解決策に過ぎないため、返済計画をきちんと立てたうえで利用することが必要です。
長期的な金銭問題を抱えている場合には、根本的な解決策を探すことが重要です。
まとめ
ご紹介したとおり、蛇口から水が出なくなる原因には多岐にわたる要因があります。水道が出なくなった場合、原因によって対処法や連絡先が異なります。水道料金の未払い、工事や点検、水道管の劣化など、状況に応じて適切な対応を取りましょう。どの原因にせよ、あわてずに冷静に確認し、必要な連絡先に問い合わせを行うことが大切です。また、水道料金をすぐに払えないときは、放置せず早急に対策を講じることが必要です。まずは、自治体や水道局などしかるべきところに相談し、支援や猶予措置を確認しましょう。