水道管などに水漏れが発生する原因として気温が下がることが挙げられます。
ですが、それはなぜ起こるのでしょう。
そこで、ここでは気温が下がることでなぜ水漏れが起きるのか、その原因と対処法を紹介します。
どうして気温が下がると水漏れが起きやすいの?
◆なぜ気温が下がると水漏れが起きやすくなるかというと、水道管が「凍結」するからです。
よく、ジュースの入ったペットボトルを冷凍庫で凍らせるとペットボトルがパンパンなるのをみたことがありますよね。
これは水から氷に変化すると体積が増加することが原因で起こります。
◆それと同じく、水道管の中の水も冬になって気温が氷点下まで急激に下がると凍結して膨張するので接続部分が破損したりヒビが入ったりしてしまうことがあります。
そのため、水漏れが起きてしまうというわけです。
また、凍結は気温がマイナス4度以下になると起きやすくなると言われています。
水道管は場所により凍結しやすい
さらに水道管は場所によっては凍結しやすいところもあり、それは以下の通りとなっています。
・日当たりの悪い場所
まず、家の北側など日当たりの悪い場所はかなり冷気の影響を受けます。
そのため、凍結しやすいと言われています。
・北風が強く当たる場所
北風が強く当たるところは、風があまりないところより水道管の中にある水が冷たくなりやすいので結果として凍結しやすくなっています。
・水道管や給水管がむき出しになっている
たとえば築年数の古い建物(一戸建・アパート)の場合、洗濯機用の水道管がむきだしになっているという場合や、給水機の水道管が外に露出しているという建物も多いです。
このように外部にむきだしになっているとその分、冷気の影響をダイレクトに受けるので家の中の水道管よりも凍結しやすいのです。
水道管の凍結対策は?
「凍結なんて、別に気にしなくても大丈夫だろう」とタカをくくっている方もいるでしょう。
しかし、その考えは大きな間違いです。
水道管の凍結を甘く見ていると、水漏れが起こり、後になって後悔することになる可能性が高いです。
たとえば、一軒家にお住まいの場合は水漏れが発生することによって家具や家電が水浸しなんてことも。
さらにアパートやマンションにお住いの場合は水漏れが起きてしまうと自分だけでなく下の階にお住いの方をはじめ、他の方々に迷惑をかけることにもなりかねません。
そのため、修理費用や賠償金など高額の出費を要求されることも十分考えられます。
そのような事態を少しでも回避できるように水道管の凍結対策についてのポイントを押さえておくといいでしょう。
では水道管の凍結を未然に防ぐための方法を説明します。
・ちょろちょろ水が流れるようにする
水道管が凍結する最大の原因が、水が管内に溜まるからです。
そのため、水道管の水をちょろちょろと流れるようにしておきましょう。
そうすれば凍結しにくいです。
みなさん、川を思い浮かべてください。
基本的に川は、寒さが厳しい場合でも凍ってしまうことはほとんどありません。
それに対して水たまりなどはよく凍っていますよね。
これは、流動性があるかないかの違いです。
要するに水は流れていれば凍る可能性がかなり低くなるのです。
そのため水を少量出しっぱなしにすれば、ほぼ凍結問題は解消できます。
しかし、水道料金がかさんでしまうことが大きなデメリット。
また、台所などは水を流すとシンクに当たって音が出ることもあるため、夜などは少々気になる方もいるかもしれませんので注意しておきましょう。
・水抜きを実施する
水道管の中に残っている水を抜くというのも凍結対策ではとても重要です。
まず、敷地内にある水道栓を閉めます。
そのあと蛇口や水抜弁を開けて水を排出し、そして水を出し切ったら蛇口や水抜弁を閉めます。
こうすれば、水道管の中に溜まっている水を全て出し切ることができます。
とくに旅行をするときや急な出張のときなど自宅を長期間空ける予定のある場合はこのように水抜きをしておくといいでしょう。
そうすれば自宅に帰ってきたときに水道管が凍結していることもありません。
・保温材で包む
露出している水道管に保温材(布・新聞紙・発泡スチロール)をかぶせてガムテープなどで巻いておくと効果的です。
そうすれば、冷気から水道管を守ることができます。
また、家にあるもので実践できますのでほとんどお金がかからずとても経済的です。
「絶対に凍結を防ぎたい」という場合には活用してみることをおススメします。
凍結防止が水漏れ防止につながる!
もしマイナス4度以下になりそうであれば、上記の方法を講じておくといいでしょう。
そうすれば、凍結を防止することができますし水漏れ対策にもつながります。
もし水道管が凍結すると水漏れの原因になり、生活用水も使えない、など日常生活にもさまざまな支障が生じてしまいますので肝に銘じておきましょう。