パッキンは水が漏れないようにするためのシールと呼ぶもので、大半の場合がゴム素材でできています。
水道の蛇口には必ず使用されているパーツですが、ゴム素材などからも経年劣化により隙間が生じてしまい、そこから水が漏れてくるトラブルが起こりやすい部分です。
蛇口をしっかりと閉じたけれども水がポタポタと落ちて来て止まらない時など、パッキン交換で水漏れ修理ができます。
蛇口などからの水漏れ修理の流れを覚えておきましょう
夜中の寝静まった時間帯は、日中では気が付きにくい蛇口からの水漏れの音で目が覚めてしまう人も多いのではないでしょうか。
キッチンや洗面所などの蛇口からのポタポタと落ちる水漏れ、浴室などの場合はシャワーから落ちて来る水の音など、寝静まっている時間はこうした音が異常に気になるものです。
水漏れ修理は原因を調べることから始めなければなりませんが、蛇口から水が漏れてくる原因の大半は内部のゴム製パッキンの劣化です。
専門業者に依頼する方法もありますが、交換そのものはそれほど難しくありませんし、ホームセンターの水道コーナーなどに行けば1個100円や200円程度の金額で購入ができます。
専門業者に依頼すると出張料や修理代、部品代などで数千円の費用請求が行われることも少なくありません。
自分で行えば数百円で水漏れ修理ができるわけですからお得感があるのではないでしょうか。
さらに、交換の仕方をマスターすれば、家の中すべての蛇口への対応も可能になります。
パッキンを交換する時の流れですが、最初に蛇口の修理方法が記載してある取り扱い説明書を用意してください。
そこには交換部品の品名などが記載してあるので、ホームセンターに出掛ける時には取り扱い説明書を持って行くのがお勧めです。
部品を購入した後は、最初に止水栓を閉じて蛇口を分解します。
分解方法なども取り扱い説明書に記載されていることがあるので、それを見ながら分解します。
取り外した部品は順番に並べておくと組み立てる時に便利です。
取り扱い説明書がない時はネットで情報収集しましょう
新築で購入された場合には、設備機器の取り扱い説明書を施工会社から受け取っているので、水漏れ修理を行う時にはすぐに見つけることができるのではないでしょうか。
しかし、中古で購入された人や賃貸の部屋などの場合、取り扱い説明書が見つからないことも多いでしょう。
こんな時にはメーカーの公式サイト内で使用している設備の情報収集がお勧めです。
同一品番の製品が掲載してあればそれを参考にできますが、同一品番の製品情報が掲載していない場合でも、水道の蛇口の仕組みはおおよそ同じなので、蛇口の形状が家のものと同じタイプの製品をサイト内で見つければ分解方法を知ることができます。
分解方法は水漏れ修理のための方法の一つ、どのような手順で外せば良いのかを知る時に有効な方法です。
中には複雑な構造の蛇口もありますが、分解方法を見ながら行えばそれほど難しくはありません。
尚、蛇口を分解する時に必要な工具も、取り扱い説明書内に掲載してあるので、工具類をお持ちではない時にはパッキンを購入する時に工具もあわせて購入されると良いでしょう。
一般的には六角ナットを外す時に使うウォーターポンププライヤー、内部のプラスネジを回して取り外しが必要な時にはプラスドライバー、細かなパーツを取り外す時に便利なピンセットです。
また、ネジ式の止水栓を閉じたり開けたりする時にはマイナスドライバーがあると便利です。
ピンセットは内部のパッキンを取り出す時に便利なので用意しておきましょう。
必要な道具は代替え工具でも可能です
パッキンは1個100円や200円でも、水漏れ修理を行う道具を買い揃えるとなるとかなりの出費だとお考えの人も多いのではないでしょうか。
一度購入しておけばパッキン交換時に使えますし、他の修理やDIYを行う時にも色々な工具があると便利です。
しかしながら、現在ある程度工具を持っている場合には、あえて新しいものを買い揃えることなくパッキン交換などの水漏れ修理を行うことができます。
ウォーターポンププライヤーは蛇口を閉めている六角ナットを取り外す際に使用する道具ですが、新しいものを買うとなると1個数千円もの値段になるので代替品がないかと考えたい人も多いことでしょう。
仮に、六角ナットを回すことができるレンチをお持ちの場合であれば、レンチを使っても良いわけです。
マイカーを所有されている場合には車に搭載してある修理キットにレンチがあるので、それを使っても行えます。
ハンドル式の蛇口の場合は、ハンドルキャップを外してから内部のプラスネジを回して取り外す形になります。
このハンドルキャップは意外と外しにくいのですが、先端が尖っているものなどを隙間に差し込んで、軽く上方向に持ち上げると簡単に外すことができます。
例えば、カッターナイフなどを使って隙間に差し込んで、持ち上げる感じで行えば良いでしょう。
細かなパーツを取り外す時にはピンセットがあると便利なのですが、手持ちの道具にない時には割り箸を使って行うこともできます。