食品を取り扱うキッチンはいつでも清潔に使えることが理想です。毎日の掃除は欠かすことができませんが、掃除をしているつもりでも、やはり汚れは蓄積していきます。特に水垢は一度ついてしまうとなかなか落ちないので、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。ここからは、自宅で手軽に落とせる方法について書いていきます。
ミネラルとカルシウムが混じり合うことでできる
シンクなどについた水垢を落とすためには、まずはその原因を知っておく必要があります。
まず、キッチンでは水は欠かせない存在となっていますが、水道水にはミネラル分が含まれています。そして食品に含まれているカルシウムと混じり合うことで発生するアルカリ性の汚れです。特に体に悪い影響はありませんが、見た目が良くないことで気にしている人は多いのではないでしょうか。
放置しているとどんどん蓄積していきますし、そうなるとさらに取り除くことが困難になってしまいます。悪化を防ぐためにも、早めに対処していきましょう。
アルカリ性の汚れを落とすには酸性の洗浄剤が向いています。専門の洗剤を購入するという方法もありますが、まずはキッチンにあるもので試してみましょう。キッチンで用意できるものとしては、食酢やクエン酸、レモン汁などがあげられます。
実際の方法としては、酢やクエン酸に水を加えスプレーを作っておきます。そして、気になる部分に噴射し、しばらく放置しておきます。一時間程度放置したら、スポンジで軽くこすってみましょう。軽い汚れであればこれで取り除くことができます。
水垢がより頑固になっている場合はペーパータオルに酢水を加えてパックし、より長い時間を置いておくことで取り除けることも多くなっています。ペーパータオルだけではなく、その上からラップをかぶせて密着させるとより効果的です。
キッチンでは塩素系の洗剤や漂白剤が使われることも少なくありませんが、酸素系洗剤と塩素系洗剤は混ぜないように注意しましょう。
頑固な汚れは削り取ることも考えよう
軽い水垢であれば、クエン酸や酢で落とせることも多くなっていますが、かなり汚れが蓄積されている場合はそれだけで落とせない場合もあります。そんな場合は汚れを削り取ることも考えてみましょう。
強い洗剤には抵抗があるという人は、エコ掃除でおなじみの重曹を試してみてはいかがでしょうか。安全性も高く、研磨効果も優れています。スポンジにつけて軽く磨けば落とせることもあるので試してみましょう。
このほかでは洗剤いらずで汚れを落とせるメラミンスポンジも役立ちます。スポンジやヘラを使う場合は、キッチンに傷がつく場合もありますので、柔らかいタイプから試してみることがおすすめです。プラスチックのヘラも汚れを削り取るのに役立ちますが、そうしたものがない場合は、使わなくなったクレジットカードやポイントカードなども役立ちます。
このほかではクリームタイプのクレンザーや、お風呂場の鏡についたウロコ状の汚れを取り除くのに役立つ、人工ダイヤモンドを利用した研磨剤も役立ちます。こちらは、頑固な水垢が手軽に取り除けるということで人気が高い商品ですが研磨効果に優れていますので、素材に傷をつけないよう、慎重に作業を進めていきましょう。いきなり、力を入れてゴシゴシこすることは避けたいところです。
汚れが落ちてからの再発を防ぐ方法を知る
比較的軽度な水垢汚れである場合は短時間で落とすこともできますし、頑固な汚れであっても、工夫することで、それほど時間をかけることなく落とすこともできます。きれいになった水回りは気持ちが良いものですが、やはり使い続けるうちに、少しずつ汚れも蓄積していきます。いつまでも、きれいなキッチンを維持するのであれば、それなりの工夫も必要です。
まず、水滴が残っていると水垢の原因になりますので、キッチンを使い終わったあとは、クロスで余計な水分をふき取っておくことがおすすめです。さらに、キッチンではレモンやオレンジなどの果物を使うことも多くなっていますが、皮や身には酸性の成分も含まれていますので、ゴミとして捨てる前にレモンなどの皮でシンクを軽くこすっておくことも予防につながります。
このほかでは市販のコーティング剤をつけておくことも汚れの防止に役立ちます。少し手間はかかりますが、きれいにしたシンクを一度コーティングしておくと、その後のお手入れがかなり楽になります。
キッチンは毎日の食事作りに欠かせない場所だからこそきれいにしておくことが大切です。油汚れなど何かと汚れがつきやすい場所ですが、特に白くこびりついた水垢で悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
こうしたアルカリ性の汚れには酸素系の洗剤があると中和されて汚れが落ちやすくなります。まずは、身近にある酢やレモン汁、クエン酸などで試してみましょう。
頑固な汚れのときはラップやペーパータオルによる湿布も効果的です。それでも落ちない場合は、重曹や研磨剤などで削り取って落とすことも考えてみましょう。汚れがきれいに落ちたら、再発を防ぐ工夫もしたいところです。