洗濯機のホースを交換するときの注意点

公開日:2020/05/15

毎日のように使う洗濯機ですが、トラブルが発生してしまうと、洗濯ができなくなって本当に困るという人は多いことでしょう。快適に洗濯をするためには、日頃のメンテナンスは必要です。このトラブルを避けるためのポイントの一つがホースの取り換えです。ここでは、取り換えや設置の仕方、注意点を紹介します。

洗濯機のホースを交換する頻度を知っておこう

洗濯機でトラブルが多いところがホース部分です。設置される種類としては給水用と排水用です。給水用は比較的長持ちしますが、排水用は汚れなども付着しやすいので劣化も早まります。ただ、早めに取り換えをすることでトラブルが発生しにくくなり、快適に使えるようになります。排水用の取り換え頻度として推奨されているのが2~3年ごとの取り換えです。

頻度からも分かるように、頻繁に取り換えをする必要はありませんが、比較的早いサイクルで取り換えのタイミングがきます。少し面倒だと感じるかもしれませんが、トラブルが起きたときのことを考えると、この頻度での取り換えにはメリットがあります。劣化してひび割れをしたり、穴が開いてしまうと、気が付くと周りが水浸しになっていたということも起こります。忙しいときに限ってそんなトラブルが発生すると本当に困ってしまいます。

また、水漏れにすぐ気づけばよいのですが、気づきにくい水漏れが発生し、長い間床が濡れた状態が続くと、床の腐食を早める原因ともなってしまいます。そんなトラブルを避けるためにも、できれば2~3年で取り換え、少しでも伸ばしたいのなら5年に1回程度の頻度で交換することが大切です。

穴が開いたときはもちろん取り換えのタイミングとなりますし、排水口から臭いがするようになったら取り換えの目安です。内部が劣化することで、内部にゴミなどが溜まりやすくなって臭いの原因となります。そのため、臭いがきつくなったと感じるようなら劣化のサインとも考えられるので、このタイミングで交換するのも良いでしょう。

排水用の取り換え方法や注意点とは

交換するときには、純正のモノを用意できれば、すぐに取り換えできると感じますが、事前に確認したり、用意したりする道具もあります。まず用意するのがホースですが、純正はメーカーに問い合わせをして、純正を購入するのが最も良いのです。しかし、洗濯機の種類によってはすでに製造中止になっているケースもあります。

このようなケースでは、ホームセンターやネットなどを活用して、差込口が同じ直径のモノを購入します。差込口の直径が同じであれば、他のメーカーの商品でも利用可能です。多くの洗濯機が取り換えしやすいようにクリップでとめられていて、このクリップを取り外せば簡単にホースも外せるようになっています。

古いモノを外して、新しいモノを取り付けてクリップでとめます。純正なら長さ調節は必要ありませんが、他のメーカーの商品では、ハサミで切るなどして長さ調節が必要になるケースもあります。他のメーカーの商品を利用すると、上手くクリップでとまらず、水漏れの原因となることもあります。

クリップで上手くとまらないときは、接続部をビニールで巻いてから結束バンドでしっかりとめることで水漏れを防ぐことができます。洗濯機によっては、クリップではなくて、接着剤で留めているケースもあります。このようなケースでは、接続部をドライヤーで温めることで、接着成分がゆるんで取り外しがしやすくなります。古いモノを外したら、サンドペーパーなどを使って接続部を綺麗にして、新しいモノの内側に接着剤を塗って取り付けます。

給水ホースの設置時などでの注意点

洗濯機を取り付けるときには、排水用だけでなく、給水用も設置します。家によっては、ワンタッチ水栓やオートストッパー付き推薦など、洗濯機用の蛇口になっているところもありますが、多くが普通の蛇口となっているのではないでしょうか。この普通の蛇口には、ニップルという専用の部品を取り付けることで給水ホースの設置が可能です。このニップルを蛇口に取り付けるときにもいくつか注意点があります。ニップルには、4つのネジがついています。

まずは、この4つのねじをゆるめて、蛇口が入る状態にします。このニップルには、ゴムパッキンが入っているので、このパッキンに蛇口がはまるように設置するのがコツです。蛇口をパッキンにはめたら、後は4つのネジを締めるだけです。ただ、ネジを強く締め過ぎると蛇口を傷めてしまうので、力加減には注意しましょう。

給水ホース付近では、このニップル周辺で水漏れがよく発生します。原因としては、パッキンの劣化、ナットのゆるみ、給水ホースに穴が開くなどがあります。つなぎ目から水漏れしている場合には、パッキンの劣化が考えられます。水漏れは、新しいパッキンに交換する、新しいニップルに交換することで改善が期待できます。原因が把握できない、取り換え方法が難しいと感じるときには、早めに専門業者に依頼することを検討しましょう。

 

ここでは、排水ホースの取り換え頻度、排水用や給水用の取り換えの仕方や注意点について紹介しました。排水用は劣化が早いので、2~3年程度の頻度で取り換えしておくことで、排水でのトラブルも発生しにくく、毎日快適に洗濯機が使えるようになります。

ただ、取り換えや設置は、不慣れな人には難しいと感じることもありますし、無理に取り換えしたことでトラブルの原因ともなります。取り換えや設置が難しいと感じたときには、無理をせずに、早めに専門業者に依頼することが大切です。適度な頻度で交換する、適切な方法で設置してトラブルを減らし、快適に洗濯機を使いましょう。

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