給湯器でお湯がでない場合、これは製品タイプによって様々な原因が考えられるため、基本的に取説を手元に用意して「お湯が出ない?」の項目を読むのが最も早いです。
すべての給湯器が同じ構造やシステムではないので、取説を処分せずに保管しておくことが最も効果的な対処方法です。
すでに取説を捨ててしまっている方は、これを機にメーカーに連絡をして取説の再配布について聞いておきましょう。
水は出るがお湯が出ない
給湯器でお湯が出ない時は今の状態を分析していくのが王道です。
まずは、水が出るかどうかをチェックしていきます。
水が出ない場合は当然ながらお湯も出ませんね。
水が出ないケースでは、
「地域の断水」
「気温による凍結」
「止水栓や止栓が閉まっている」
という原因が考えられます。
急に水が出なくなるということは、止水栓や止栓を閉めていることはまずないでしょう。
気温による凍結も無きにしも非ず、といった感じであり、これが原因になることは稀です。
大抵は各地域の断水など、家庭に対して水が配給されていないことが原因です。
ガスや電気や石油がきていない
水が出るのであれば次に、
「ガス給湯器」
「電気給湯器」
「石油給湯器」
のそれぞれにおいて、必要な資源エネルギーが住宅にきているかどうかをチェックします。
ガスはガスコンロをチェック、電気は停電になっていない限りはOKですね。
石油給湯器については最近はあまり見かけませんが、こちらも石油をエネルギーとするので石油がなければ稼働しません。
これらのケースでお湯が出ないというのも、基本的には稀な部類です。
操作ミスや勘違い
給湯器でお湯を沸かすために必要な資源エネルギーが供給されているなら、問題点は給湯器のシステムだと考えられます。
まず、本当にお湯が出ないのかどうか、表示や操作などを再確認しましょう。
例えば、エコキュートの場合だとお湯を使い過ぎるとタンク内の水量が減ってしまうので、使用できるお湯が貯水されるまで多少時間が掛かることがあります。
こういった凡ミスはお湯の使用頻度が増えるシーズンにおいて初めて遭遇することが多いので、操作や仕組みなど取説を元に基本情報をおさらいしておきましょう。
最後は故障を疑うべし
操作方法などに対する勘違いもないのであれば、給湯器が故障している可能性が高いです。
給湯器は屋内にモニターが設置されているタイプがありますが、このタイプにおいては「ERROR」という表示がなされるなど、各トラブルにおけるエラーコードが表示されます。
エラーコードの意味や対処方法はメーカーや給湯器のタイプによって異なるので、こちらも取説を参考にしなければなりません。
また、WEBからメーカーのホームページを参照すればコード一覧を確認することができるので、参考にしてみてくださいね。
給湯器の故障に関しては、雷によって壊れてしまうなど、その理由や原因は本当に様々です。
一般的には給湯器の寿命が約10年前後と言われているため、メンテナンスなどを一切受けていないのであればパーツの劣化によって起こっている可能性が高いと思います。
給湯器の修理方法は?
給湯器がパーツの劣化によって故障している場合、基本的に問題のあるパーツを取り換えることで直すことができます。
給湯器はメーカーやタイプによって互換性のあるパーツが異なるので、パーツの入手先はメーカーに聞くのがセオリーです。
また、どのパーツに問題があるのかは専門者でなければ判別することができず、適当に給湯器本体を解体してパーツをいじるのは危ないです。
特に石油給湯器の場合は使用をやめて、一切手を付けない方が良いでしょう。
給湯器の故障の延長として、最悪の場合は火災が起こるという危険性があります。
そのため、給湯器の修理方法は業者に依頼するのが最善であり、自分で修理をしたいと思っても業者と同等の知識や技術を習得するまではやらない方が安全です。
業者に修理方法を教えてくださいと言っても、危険性を考慮すると、
「自分では絶対に修理をしないでください」
と言われる可能性の方が高いので、知識や技術を習得するという方法も現実的ではありません。
給湯器は取説にメーカーのお問い合わせ先が記載されているので、困った時はそこへ連絡をするとメンテナンスに来てくれます。
また、保証が効いているなら無料で修理することもできるので、取説とセットで保管しているであろう保証書についても再確認しておくのが良いですね。
まとめ
給湯器でお湯が出ない場合、基本的には取説を元にトラブルを解決していくのがベターです。
給湯機によって構造やシステムが異なるので、お湯が出ない原因や対処方法も給湯器のタイプによって異なることは理解しておきましょう。
取説をしっかり保管しておくというのがベストな対処方法なので、もし給湯器の取説を紛失してしまったならメーカーに新しい取説を配布してもらうように努めたいところです。