水回りの設備は何かと詰りが発生しやすいですが、中でもトラブルが多いのがトイレです。
いきなり水が流れなくなったり漏れたりすることはなく前兆があります。
一番多く見受けられるのは流水時の音の変化に気付くこと、つまり異音の発生です。
状況に応じて音の特徴も異なり、想定される原因も違ってきます。
自分でできる対策もありますが、場合によってはプロの水漏れ修理が必要なこともありえます。
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異音の特徴に着目して原因を想定する
トイレでよく経験される異音のそれぞれの特徴について、そのポイントを抑えておきましょう。
まず水を流したときに配水管や床下から「ピシャピシャ」聞こえることがあります。
正常な状態であれば水が流れてから、10分から15分も経過すれば音は収まるはずです。
しかるに長時間いつまでも音が収まらない場合は、貯水タンク内のゴムフローの劣化や配水管詰りの可能性があります。
今度はタンク内から音がする場合を検討してみましょう。
「ポタポタ」「チョロチョロ」するような音が聞こえるときにはタンク内の異常を疑います。
流水後10分以上経過しても、このような音が発生するようであれば水漏れを疑って下さい。
この状況で想定されるのはタンク内の「ボールタップバルブ」という装置の異常の存在を示唆する兆候です。
トイレを流したあとに「ゴーッ」という大きな音がするときは特に不安を感じるものです。
一般的に空気と水が混ざってしまうことで、流れる過程が配水管内部で反響していることもあるので、この時は正常な現象で問題にはなりません。
しかしレバーを流してもなかなか流れないような症状も同時に観察されるようであれば配水管詰りを疑います。
排水換詰りの前兆で一番多いのは、このような排水時の音の変化にあります。
しつこくこのような症状が継続するようであれば、何らかの対策をとらない限り深刻な水漏れや排水後の逆流などの、より深刻なトラブルに発展する可能性が懸念されます。
異物が詰まっている可能性が高い
ただ注意するべきなのはほかの水回り設備の使用により異音がする場合もあると言うことです。
トイレ以外のキッチンやバスルームなどで水を使用していると「ゴンゴン」という音がする場合があるのです。
これは「ウォーターハンマー現象」と呼ばれるものです。
この現象は建物の配管内を流れる水が逃げ場を失うことで配管内の圧力が急上昇し、その圧力の影響で大きな音が反響するわけです。
この現象はトイレの流水レバーを強くひねったときによくおきる現象なので、ゆっくりとレバーを引くように気をつけるなどの注意も必要です。
ところで異音の多くは配水管詰りが原因です。
対策を考えるうえでも何が詰まっているのかで、とるべく方策やアプローチが違って来ます。
そこで代表的な配水管つまりの原因を検討してみましょう。
まず溶けない異物が詰まっている場合は、例えばトイレットペーパーの芯などを誤って落としてしまったときが典型的です。
この時に無理に流水で流そうとしたり、ラバーカップを駆使すると悪化を招く場合があります。
次に水に溶ける異物が詰まることもよくあることです。
特に大量のトイレットペーパーを一時に流すと配水管詰りを生じる恐れがあります。
配水管は細いうえに強い圧力で流すために、ほかの水周りに比較しても特に詰りが発生しやすいわけです。
このような時に内部の状況を確認しようとして便座のうえに上るのは禁物です。
無理な体重の不可かがかかるので破損するおそれがあるからです。
自分でできる解決策と、水漏れ修理を依頼するタイミング
それではトイレで配水管詰りの疑いが濃厚なときに、どのような対策をとることが可能なのでしょうか。
まず比較的対策がとりやすい「水に溶ける異物が詰まった場合」の対処法をご紹介します。
御家庭でも比較的安全に実践できるのは、お湯とラバーカップを併用する方法になります。
まずバケツを用意しトイレ内部にたまった水分をできる限り汲み取ります。
これはお湯を投下したときに、熱湯にさらすことでふやかす効果が高くなり水溶性も増すためです。
その後40~60度の熱湯をバケツにいれてトイレ内に注いでください。
ただし沸騰するような高温では便器が割れる可能性があるので温度にはくれぐれもご注意を。
この時なるべく高い場所からお湯を落とすことで、勢いがつくのでそのまま流れてくれる公算も高くなります。
これを繰り返しても詰りが解消されないときは、ラバーカップを試してみて下さい。
ただしラバーカップには洋式便座用と和式便座用があるので種類を間違えないようにしましょう。
ラバーカップの使い方のポイントは押し込むときはゆっくりと、引き抜くときは力強く牽引することにあります。
ラバーカップの本領は真空状態でこそ発揮されるので、押し込むときはこれ以上押し込めない、と感じる所まで負荷をかけるのがコツです。
このような対策を実践しても改善されない場合や、水に溶けない異物を誤って落としてしまったときには専門家の水漏れ修理を依頼するのが賢明です。
水漏れ修理の専門業者なら破損などの心配もなくトラブルを解消することが期待できるからです。
トイレのレバーが壊れたらどうすればいい?
水道屋さんには実にいろいろなことを頼むことができます。
単に洗面台の水漏れなどだけでなくトイレ関連のトラブルもお願いする事が可能です。
例えば、トイレのレバーが取れてしまったという場合です。
実際、トイレのレバーも頑丈そうに思えて実は脆いものであることは知っておきましょう。
何度も何度も用いられますから急にレバーが取れてしまうということはままあります。
こうした際にはトイレも使えなくなって非常に困るものですが、水道屋さんに電話すれば助けてもらえますからそこまで心配はいりません。
ここでは実際にトイレのレバーが壊れた際にしておきたい解決策を紹介しますから参考にしてみてください。
トイレのレバーが取れた!?どうすればいい?
〇慌てずに水道屋さんに電話
トイレのレバーが取れたらあわてずにまずは水道屋さんに電話しましょう。
水道屋さんはこうしたケースにも対応しており、代わりのレバーなどを持ってきて交換してくれます。
また、トイレのレバーが壊れた際には水が流れなくなっていることもありますが、こうしたトラブルも対処してくれるので心配はいりません。
より効果的にお願いするためにもトイレの型番などは調べて的確に電話時に伝えておくことも大事でしょう。
また、トイレのレバーが取れなくともレバーを回しても全く効かなくなることもあります。
これは厄介なものですが、こうした場合にはトイレタンク内の鎖が外れているもしくは切れているのが原因です。
このような場合にも水道屋さんに電話して来てもらうことで対処してもらえます。
〇自分で何とかする場合
とはいえ、自分で何とかすることも可能です。
◆鎖の状況を確認する
そもそもトイレの水が流れるのはレバーを回した時にトイレタンク内の鎖が働いてタンクの底にあるフロート弁を開くためです。
これによりタンクの水がトイレに流れます。
この鎖が切れていたりすると水も流れなくなります。
これを直すためにもまずは鎖の状況を確認しましょう。
タンクを開けてみて鎖がどうなっているのか見てみてください。
タンク内は暗いので懐中電灯が役立ちます。
もしも鎖が単に外れているだけであれば付け直して終わりです。
◆鎖が切れている場合
逆に鎖が切れている場合には手間がかかります。
この場合にはまずは新しい鎖を購入する必要があります。
メーカーから取り寄せないといけないこともありますので気をつけましょう。
次にフロート弁を開いてトイレタンク内の水を流しましょう。
ちなみにトイレのレバーが取れて水が流れない際には手動でこのフロート弁を開いて何とかすることもできます。
フロート弁はマイナスドライバーなど回して取れますが、水を流したら鎖を新しいものにつないでおわりです。
〇水道屋さんにお願いした方が効率的に対処してもらえる
これが自分で何とかする場合の対応法ですが、鎖が切れている場合には鎖を取り寄せないといけないため素人には荷が重いです。
こうしたこともあり、鎖が切れているようであれば素直に水道屋さんに来てもらって対処してもらったほうがよいかもしれません。
水道屋さんにお願いすれば専用器具を用いてより効率的に対処してもらえます。
■自分で修理しようとしないほうが良い場合もある
また、トイレに寄っては自力で何とかしないほうが良いこともあります。
例えば、INAXのトイレだとタンクを開けて鎖を修理しようとすると他のパーツを壊してしまう事が多いです。
これによりトイレそのものを交換しないといけないことにもなります。
こうしたこともあり、少しでも不安な場合や修理しにくいトイレの場合には水道屋さんにお願いして修理してもらうのが一番でしょう。
費用もそこまでかかりません。
結論としては、下手に自分で何とかしようとして壊してしまうよりも水道屋さんにお願いしておくのがおすすめです。
トイレ絡みのトラブルは実は多い
こうしたレバーに関するトラブルはトイレのトラブルの一つでしかありません。
他にも、トイレのタンクから水漏れすることもありますし、トイレの水が逆流してしまうこともあります。
特につまりは最も多いものです。
つまりは自分で何とかすることができることもありますが、自分では手に負えないこともあります。
つまりを何とかするためにはつまり除去ドリルなどを用いることができますが、配管の奥で詰まっているような場合には基本的に素人では対処が難しいもの。
他にも、水が流れすぎて困ることもあります。
この場合には配管がダメになっていたり操作系等がダメになっている事が多いですが、これも素人だと対処するのが困難です。
〇頼れる水道屋さんを見つけておこう
このようにトイレ関連のトラブルは少なくありませんから、頼れる水道屋さんを見つけておくと良いでしょう。
水道屋さんはこうしたトイレ関連のトラブルも対応してくれますから助かります。
トイレには寿命がある事も知っておきましょう。
耐用年数を過ぎると水漏れなどのトラブルも一気に増えてきます。
このため、水漏れなどがするようだったら交換する良い時期と思って交換を検討するのもおすすめです。
こうした相談も水道屋さんにしてみると良いでしょう。
トイレの流れが悪いときは水漏れしている可能性がある?
トイレの水量が十分ではないと詰まりなどのトラブルが発生することもあります。改善のためには、まずは原因を調べてみましょう。簡単な方法で改善することもありますし、ときには業者に修理を依頼することもあります。ここからはトイレの流れが悪くなるさまざまな原因と対応策について書いていきます。
過度な節水対策をしている場合も注意が必要
水量が少なくなる原因のひとつには節水対策があります。水道代を少しでも抑えるよう、工夫している家庭は多くなっていますが、タンクに水の入ったペットボトルを入れるなどの場合はそれだけ水の量が少なくなります。
過剰な節水は詰まりなどの故障につながることもあり、修理代でかえって高くなる可能性がありますので注意が必要です。節水対策をしている場合は、一度それを取り除くことで改善できる可能性がありますので試してみることがおすすめです。
この方法で改善しない場合は、別の要素が考えられます。流れが悪くなる原因としてはトイレが詰まりかけているということがあげられます。掃除を怠っていると尿石が貯まり、詰まりにつながりますので、専用の洗剤などで取り除くことがおすすめです。軽い詰まりであればラバーカップなどで対応できることもあるので試してみましょう。
このほかでは携帯電話や子どものおもちゃ、ペンなどの異物を落とし、詰まっている場合もあります。この場合はそれを取り除く必要がありますので、手が届く範囲にある場合は取り出してみましょう。取り出せないほど奥に詰まってしまった場合は業者に撤去を依頼することになります。
水漏れがないかどうかを確認しよう
トイレの流れが悪くなる原因のひとつには、どこかで水漏れをしているということが考えられます。まずは便器の後ろにあるタンクを確認することがおすすめです。タンクの中に十分な水量があれば問題はありませんが、あきらかに少ないという場合はタンク内で何等かの不具合が発生している可能性があります。
タンク内には水位の基準となるボールタップと呼ばれる部品が入っていますが、長く使っているうちに劣化が進み沈んでいきます。それが水量を少なくしている要素のひとつになります。このほかでは、タンクの一番下部分にあるフロートバルブに異常がある場合もありますので、こちらもチェックしてみましょう。
ボールタップの交換は素人でも比較的簡単におこなうことができます。部品はホームセンターなどでも購入できますので、作業に挑戦してみてはいかがでしょうか。フロートバルブが劣化している場合も部品を購入して交換することができます。このような例であれば部品の購入費用も低価格なので安く修理をおこなうことができます。
便器内にいつまでも水が流れている場合
トイレの流れが悪くなる原因のひとつには、水漏れもあげられます。便器内にいつまでも少量の水が流れているときは注意が必要です。それから、通常はタンク内に水が貯まれば水の音は止まりますが、いつまでも給水の音がしているという場合は水漏れが起きている可能性があります。
水漏れの原因は、タンク内の給水装置の位置がずれていることも考えられますので、蓋を開けて確認してみましょう。水漏れが起こる原因のひとつにはパッキンの劣化があげられますが、これは素人でも比較的簡単におこなえる修理です。古いパッキンを取り除き、新しいものと交換するだけですが、この場合もサイズを間違わないよう気をつける必要があります。ホームセンターなどで購入する際は、取り外したものを持っていくと間違う心配はありません。作業の際は止水栓を閉めることを忘れないようにしましょう。
もしも忘れてしまうと大量の水が流れ出すなどのトラブルが起きる可能性もあります。水漏れ修理は自分でおこなうと安く済ませることができますが、難しいと感じた場合は無理をせずに業者に依頼することがおすすめです。パッキンや部品の交換をしても改善されないという場合は、別の部分でも漏れている可能性がありますので、この場合も相談してみることがおすすめです。
水漏れを放置していることは、詰まりが起きることにもつながりますし、漏れる量が多くなると水道代も高くなってしまいます。修理に対応している業者は多く存在しますが、質の良い修理を提供していること、料金についても良心的であることが大事です。依頼前は業者の評判をしっかりと確認し、作業前には見積もりを取っておきましょう。
トイレのトラブルにもいろいろな種類がありますが、水の流れが悪いという場合も早めの対処が必要です。原因としては、尿石などで詰まりが起きかけている、タンク内の水量が十分ではない、タンク内で水漏れが起きているなどがあげられます。まずは原因を確認し、それぞれに応じた対策で改善を目指しましょう。水漏れの場合は、パッキンなど部品の交換で改善することも多くなっていますが、ときにはそれだけでは直らないこともあります。改善が難しい場合は水道業者の水漏れ修理を依頼することも考えていきたいところです。
トイレが流れないときの原因と対処法
トイレは家の中でも使用頻度が多く、それゆえに使えなくなるととても困る場所です。トイレのトラブルでは水漏れなどもあげられますが、特につまりは多く発生しています。水が流れないと使用できずに困ることになりますが、まずは流れなくなる原因を知っておきましょう。ここからは水が流れない、つまる原因と対策について書いていきます。
水に溶けないタイプの紙を流してしまう
トイレは毎日快適に使えることが理想ですが、使ったあとに水が流れなくなり困った経験を持つ人もあるのではないでしょうか。その場合は何かがつまっている可能性があります。
まず考えられるのはトイレットペーパーを多く流し過ぎたということがあげられます。水に溶けるタイプの紙ですので、通常の使用であれば特に問題はないといえますが、一度に流す量があまりに多いと水に溶けずにつまってしまうこともあります。この場合はしばらく放置しているだけでも、水に溶けて流れやすくなることもありますので落ち着いて行動しましょう。
できるだけ早く改善させたいのであればラバーカップを使用することもおすすめです。ホームセンターなどで手軽に入手できますので、もしもに備えて用意しておくと安心です。
それから、流れが悪くなる原因としては水に溶けないタイプの紙を流してしまうこともあげられます。ティッシュペーパーや生理用品、紙おむつなどは水に溶けませんので、こうしたものは流さないよう気をつけましょう。もしも落としてしまった場合は、早急に便器から拾い上げることも大事です。
最近は水に流せるタイプであるペット用の砂やお掃除シートなども販売されていますが、こうした商品の中には水に溶けにくいものもありますので、注意が必要です。猫のトイレ砂も流せるタイプがありますが、猫の便には毛玉が入っていることが多くそれもつまりの原因になるとされています。たとえ、流せるタイプの砂であっても水に流そうとせずに燃えるゴミとして処分しておくほうが安心です。
極端に節水している場合も注意が必要
水が流れない原因のひとつには極端な節水もあげられます。水道代を少しでも安くするために、タンクにペットボトルなどを入れておく人も少なくありません。こうした方法では、一回当たりの水の量はかなり抑えることができますが、水量が足りないために、しっかりと流れずにつまってしまうことも多いとされています。
最近は節水対策の必要がない節水型のトイレも増えてきていますが、こうしたタイプに変えることでつまりが発生しやすくなったという意見もあります。節水タイプでも通常の使用では特に問題はないといえますが、排泄物の量が多い場合や、ペーパーの使用量が多い場合は、一度に流さずに、数回に分けて流すとつまりを防ぐことができます。
掃除を怠っていると尿石が便器にたまってきますが、これもつまりの原因となるので注意が必要です。流れないというトラブルを防ぐためにも、日頃から掃除をきちんとしておくことが大切です。こびりついた尿石は一般的な洗剤では落としにくいので、専用の洗剤を使うとよりスムーズに落とすことができます。
携帯電話などの異物を落としてしまう
トイレが流れなくなってしまう原因には、携帯電話などの異物を落としてしまうこともあげられます。落ちたことに気づいたときにすぐに取り出せば大丈夫ですが、落としたことに気づかずに水を流してしまう人も少なくありません。この場合もまだ手が届く場所にある場合はできるだけ早く取り出すことが大切です。
こうした場合はラバーカップや薬剤を使うことも逆効果となりますので、そうした処置はおこなわないようにします。個人で対応が難しいと感じた場合は早めに専門業者に連絡をするようにしましょう。トイレが流れなくなる原因はそれぞれ違いますので、電話で問い合わせをするときもできるだけ状況を詳しく伝えることが大切です。
技術力の高い信頼できる業者を選ぶことはもちろん大切ですが、早急な対処が必要となりますので、すぐに対応してくれるかどうかも確認しておきます。水が流れなくなった場合も簡単な修理であれば、費用は安く抑えることもできますが、ときには本格的な工事が必要になることもあります。
そのような場合は、意外と高くつくこともありますので、作業前に見積もりを取っておきましょう。高いと感じた場合は、すぐに依頼せずに別の業者からも見積もりをしてもらうと適正な価格であるかどうかを判断できます。
トイレがつまってしまう、流れが悪くなる原因は日頃の間違った使い方もありますので、正しい使い方を心掛けましょう。極端な節水も避けたほうが無難です。ちょっとしたつまりであれば市販のラバーカップなどで改善できることも多くなっていますが、個人での対応が難しいと判断したら早めに専門業者に依頼しましょう。
技術力の高い業者であることはもちろん、トイレは使えないと困る場所ですので早急に対応してくれることも大切です。状態によって作業料金や修理費も変わってきますが、作業前に見積もりを取っておくと安心です。