もしもキッチンや洗面所などの水の流れが悪いと感じるのであれば、排水溝が汚れている可能性があります。排水口は目に見えない場所でもあるため、掃除をしていない人も多いかもしれませんが、実は定期に手入れをおこなう必要があります。排水溝のお掃除に役立つアイテムを知り、日々の掃除に上手に役立てていきましょう。
さまざまな薬剤を使って掃除をしよう
まず最初に一番簡単にできるものが薬剤を使った方法と言えるでしょう。さまざまな薬剤がありますが、基本的には薬剤を入れて放置するだけで簡単におこなうことができます。
薬剤の一つに挙げられるものが塩素系漂白剤です。排水溝やゴミ受けなどに付着した黒ずみやぬめりなどにスプレーするだけで、5分ほど放置し流すだけできれいになります。漂白や除菌をすることができ、なんと除菌率は99.9パーセントもの除菌作用だと言われています。
漂白剤の中には泡タイプのものもあれば液体タイプ、粉末タイプなどのさまざまな種類がありますが、その中でも泡タイプは吹き付けるだけでしっかり汚れに密着するので簡単です。
そしてパイプクリーナーも排水溝の掃除では定番の薬剤と言えるでしょう。パイプのつまりの原因になる髪の毛や汚れなどを分解する成分が配合されています。汚れの部分にしっかりと密着し、においの原因にもなる菌をしっかりと除去する働きがあります。使用する際にはしっかりと換気をおこない、目や皮膚などに付着しないように十分に注意しましょう。
これらの薬剤は、一度で完全に戻らなかった場合には、2回に分けて汚れを落とす方法がよいでしょう。効果を高めたい場合には、使う薬剤を多めにしたり、放置する時間が面倒で見るなどの工夫が必要です。
小さな子供がいるような家庭では、このような強力な薬剤を使うことに不安を覚えるかもしれません。そのような場合には、普段の掃除に重曹とクエン酸を組み合わせてみると良いでしょう。排水溝にたっぷりと重曹をかけたら、少し時間をおいて半分ほどの量のクエン酸をまんべんなくふりかけるだけです。
重曹はアルカリ性であり、クエン酸は酸性なので、この二つが反応して泡が発生し、汚れを浮き上がらせて落ちやすくなります。最後に水を流すことで汚れもすっきりと落ち、ぴかぴかにすることができるでしょう。
このような道具があると便利です
薬剤以外にもあると便利な道具を覚えておくとよいでしょう。まず最初に用意したいものがスポンジです。汚れの範囲が広いのであれば、スポンジを使うことによって効率よくきれいにすることができるでしょう。
自宅で使っているものはもちろんですが、特に表面がでこぼこしているものを選ぶと、汚れをしっかりと吸着することができるでしょう。スポンジにもさまざまな種類のものがあり、場合によっては金属のものが自宅にあるかもしれません。しかし金属製の場合には、シンクを傷つけてしまう可能性があるので使用しないようにしましょう。
そしてスポンジでは落とし切れない細かい部分の汚れを取るのに必要なものが歯ブラシです。歯ブラシは使い古しのもので十分ですが、あまりにもブラシの先端が開きすぎているものは、汚れにフィットしにくくなってしまいます。思うように汚れが落ちない可能性があるので避けた方がよいでしょう。
また掃除をするときには手袋が必要です。排水溝の汚れには油汚れやカビ、雑菌などがたくさん含まれているため、これらから身を守るためにも手袋は必要です。特に指先などに傷がある場合には、この部分から菌や薬剤などが入り込み、炎症を起こしてしまう可能性もあります。
さらには異物を流してしまったときなどのように、物理的にかき出したいときに使うものとして、パイプ用のワイヤーブラシが挙げられます。先端部分が螺旋状になっていて、押し込むことで汚れを粉砕することができます。こびりついた汚れなどを掃除するにはぴったりの道具と言えるでしょう。
場合によっては分解して掃除をしよう
薬剤を使ったとしても汚れが落とせないというのであれば、分解して中を掃除するのも一つの手段といえるでしょう。分解する場合に用意したものは、排水管を外す工具と掃除用のブラシ、バケツやゴミ袋です。中に入っている汚れがあふれ出てくるため注意しながらおこなう必要があります。
最初の準備としてはゴム手袋をして排水管のすぐ下にバケツを置きましょう。工具を使い排水管のカーブの部分をそっとはずし、そのままそっとバケツの中に置きましょう。ブラシを使い排水管の中の汚れをかき出し、再度排水管を設置したら、水を注ぎ入れて漏れがないことを確認して終わりです。
とれたゴミは新聞紙などに水を吸わせてからごみに出します。やや手間がかかるものの、物理的にゴミをかき出せることから、一番効果が高いと言えるでしょう。
排水溝の汚れを放置しておくと、いやなにおいを生み出す原因になったり、場合によっては水が流れなくなるなどのトラブルを引き起こす可能性があります。排水溝の汚れがつまりやトラブルの原因になることを忘れないようにし、こまめに掃除をする癖をつけるようにしましょう。
可能であればキッチンならば食器を洗った後、洗面所であれば歯磨きをした後など、使った後にきれいにする癖をつけてみましょう。少しの工夫により大きなトラブルを防止することができるでしょう。