キッチンでお皿を洗おうとして、蛇口を回した際にハンドルから水が噴き出して困ってしまったことはありませんか?
実はその水漏れはパッキンの劣化によるものかもしれません。
そこでパッキンの交換をしなければなりませんが、方法がよく分からないという方もいますよね。
今からパッキンの交換方法について見ていきましょう。
パッキンを取り替える前に元栓を閉めよう!
まず水栓のパッキンを取り替える際には、
絶対に水道の元栓を閉めてから修理作業を行いましょう。
もし、元栓を閉めるのを忘れると修理している最中に水が噴出してしまい、周りが水浸しになってしまうので注意が必要です。
元栓を閉めたら修理をする予定の蛇口を回して水が流れないかチェックすると良いでしょう。
こうして水が出ないのなら修理前の準備は完了です。
パッキンの交換方法とは?
そして水道の蛇口には大きく分けてハンドル混合栓とシングルレバー混合栓の2つがあります。
ハンドル混合水栓はハンドルを回せば水が出てくるタイプ
シングルレバー混合栓はレバーを上下左右に動かすことで水を出すタイプです。
では、それぞれのパッキンの交換方法を見ていきましょう。
・ハンドル混合栓
①ハンドルの上部の真ん中にカラーキャップが付いています。
これを細い部分でも使える精密ドライバーを使用しキャップを外します。
またドライバーなどでハンドル部分に傷が付いてしまうのが嫌な場合は先の細い串などを使うといいです。
②カラーキャップを取り外すとその中にプラスのネジがありますので、ドライバーを使ってネジを外します。
この時にネジが固くてなかなか回すことができないこともありますが、その際にはゴム手袋をはめて回すといいでしょう。
③プラスのネジを取り外したあとはハンドルを外しましょう。
またハンドルも固くて外すのに手間取るかもしれないですが、上下左右に揺すると外しやすいです。
④ハンドルを取り外したら中にナットがあるので、それをモンキーレンチやポンププライヤーを使って外しましょう。
そうするとスピンドルの下にゴマパッキンが見えるはずです。
これを新品のゴマパッキンに交換しましょう。
⑤交換した後は逆の手順で組み直せば修理は完了です。
また、修理したあとは水を流して水漏れなどの異常がないか確認しましょう。
・シングルレバー混合栓
①レバーを取り外して、中にあるストッパー(留め具)も外します。
②カバー部分を手で回して外したあとに出っ張りがあるので、それを引っ張ってカートリッジ本体を引き抜きます。
③カートリッジの下に2つのパッキンがあるので、新品のパッキンに交換します。
その際には、位置がずれないように慎重に取り付けることが重要です。
④カートリッジを元のところに設置して、逆の手順で組み直せば修理は終わりです。
そして、ハンドル混合栓の時同様に水を流して水漏れが発生していないかチェックすることが大切です。
以上が水栓のパッキンを取り換える方法です。
手順さえ覚えれば比較的簡単にできるのでぜひやってみるといいでしょう。
〇注意点
しかし注意点もいくつかあります。
①まずパッキンと言っても種類や大きさは多種多様なので自宅で使用しているパッキンの型を事前に確認して、それに合うものを購入しましょう。
型に合わないものを選んでしまうと、取り付けることができないので注意が必要です。
ですがどうしてもパッキンの型が分からないというケースもあると思います。
そんな時はホームセンターの店員に尋ねたり、メーカーに問い合わせたりするといいでしょう。
そうすれば同じ型のパッキンを見つけられるはずです。
②また、無理やり力を入れて蛇口を分解しようとすると他のパーツにひびが入り、壊れてしまうこともあります。
そうすると、パッキンだけでなく他のパーツも取り替えなくてはならないため出費がかさんでしまう可能性もあります。
なので、あくまで無理をしないようにしましょう。
③さらに、ハンドル混合栓・シングルレバー混合栓ともに工具が必要になるのであらかじめ準備しておきましょう。
モンキーレンチかウォーターポンププライヤーは必ず必要になるので、無い場合は100円ショップで売っているものでも構いませんので準備をしておきましょう。
④またゴム手袋があると作業の効率が上がるので、出来れば用意することをおススメします。
以下のようなケースは業者に修理を依頼しよう!
・色々探したけどピッタリ合うパッキンが見当たらない
・自分でパッキンの修理をしたのに水漏れが止まらない
・凄い勢いで水漏れが発生している
・パーツが固くて分解することが不可能
・自分で直せるか不安
などの方はプロである水道の修理業者に依頼した方がいいです。
そうすれば簡単に水漏れを修理してもらえますよ。
もし無理をして水漏れを直そうと蛇口を色々いじってしまうと水漏れが酷くなって悪化する場合もあるので気をつけましょう。