キッチンシンクがつまってしまって使えない状況になってしまうと料理をするのにかなり困ってしまうことになります。つまってしまったときにはどのようにして解消を試みたら良いのでしょうか。また、つまってしまわないようにするための対策を普段からおこなっておくのも肝心です。どんな対策が可能なのかを正しく理解しておきましょう。
まだ少しでも水が流れるときの解消方法
キッチンシンクの様子を見ると確かにつまっているけれどもまだ少し水が流れているということもよくあります。水の流れが悪くなってしまっただけで本当に完全に閉塞してしまっている状況になっていないなら、個人でも比較的簡単に解消できる可能性があります。
原因によって効果的な方法には違いがありますが、自然に小さなゴミやぬめりなどが溜まってしまって流れにくくなったということが多いでしょう。この場合にはゴミやぬめりが固まってしまっているのが問題なので、うまく溶かしほぐして流れるようにするのが対策として有効です。
本当に簡単なものであれば50度くらいのお湯を流してみるだけでぬめりが溶けていって流れるようになります。お湯だけでは解消されないというときには以下の二つの方法を試してみましょう。
一つ目はキッチン用の洗剤を流す方法です。50mLくらいを目安にして大量の洗剤を入れて1時間くらい放置し、それからぬるま湯を流してみるとつまりが解消されることがあります。
二つ目は重曹とクエン酸を活用する方法です。どちらもキッチンの清掃用品として販売されているので粉末で手に入れましょう。まずは重曹を排水口の中と周辺にまいて1時間ほど放置しましょう。そして、その上から水に溶かしたクエン酸を入れることで解消できることがあります。クエン酸を入れたときに大量に発泡するので注意が必要ですが、その泡の効果と重曹、クエン酸による溶解効果でほとんどのつまりの原因を取り除けます。
一方、何か大きなものを落としてしまってつまったというときにはやや状況が違うので同じように対処しても解消できることはあまりありません。この場合には物理的に取り除く必要があるので、専門業者に依頼して取り除いてもらいましょう。
完全につまってしまったときの解消方法
完全につまってしまっていて全く水が流れる気配がないという場合もあるでしょう。この場合には個人で何かができるというわけではないので専門業者に速やかに連絡するのが賢明です。つまりの原因がはっきりとしなかったとしても配管の中がどうなっているかを細かく確認して適切な対処をしてくれます。
まだ水が流れるという状況ならお湯や重曹も問題の場所に届きますが、流れなくなってしまっているといくら入れても効果はありません。かえって業者が来たときにどうしたら良いかがわからなくなるリスクがあるので、何か自分で手を打とうとするよりもまず業者に連絡をするのが賢明です。
つまりを予防するための基本的な対策
このようなキッチンシンクのつまりは日常的に予防をするだけで簡単に防ぐことができます。基本的な考え方はつまりの原因になるようなものを排水口から落とさないようにすること、シンクの中をいつも清潔な状態で保つようにすることの二つです。
まずは排水口にものが落ちてしまわないようにザルを使うようにしましょう。細かいものは三角コーナーを使ってネットで受けるようにすることで、排水溝の中に細かなゴミが落ちてしまうリスクも軽減されます。
一方、清潔さについてはぬめりの原因になる雑菌が繁殖しないようにするのが目的です。キッチンを使用したときには必ずシンクの中を洗うようにして、ゴミ受けのザルもきれいにしておく習慣をつければ問題はありません。
毎回では大変という場合には少なくとも1日1回は掃除をするようにしましょう。ぬめりの発生を防ぐためのグッズも販売されているので、併用するとさらにつまってしまうリスクが提言されます。
これに加えて重要なのが配管の中もきれいにすることで、定期的に中の汚れを落とすようにしましょう。パイプクリーナーを1ヶ月に1回くらいを目安に流すようにするのが簡単な方法です。
重曹とクエン酸を使う方法も配管をきれいにするのに有効な方法なので、安上がりにしたいなら重曹とクエン酸を使ってみましょう。この場合にも1ヶ月に1回程度が目安になります。
頻度が高くても問題はないので、もしかしたらつまり始めているかもしれないと気になったときにはパイプクリーナー、あるいは重曹とクエン酸で改善するかどうかを試してみるようにしましょう。
キッチンシンクがつまってしまったときには水がまだ流れるかどうかで解消方法が異なります。まだ水が少しでも流れるならお湯を流したり、洗剤あるいは重曹とクエン酸を使ったりすることで解消できる可能性があります。完全に水が流れないときには専門業者に依頼して対処してもらうのが賢明です。
つまりの予防策としては細かなゴミをザルや三角コーナーで受けるようにしつつ、シンク内をいつも清潔にしておくのが最も重要になります。