どんな家でも起こり得る水漏れですが、予兆もなく急に水漏れが始まっていた、あるいは上の階から水が漏れてきたというような事態も多々あります。
もちろん早急に修理が必要ですが、実は水が漏れる以外にも家財道具や家具、また家そのものに深刻なダメージが及んでいることも珍しくありません。
実際に水漏れ修理の際には他にどのような部分の修繕が必要なのか、カビや建具の破損はどのように修復すればよいのかについて知っておくと、いざという時に焦らずに済むのではないでしょうか。
原因を特定したら修理箇所を明確に
マンションにせよ一戸建てにせよ、水漏れが起こる原因は多種多様です。
掃除を怠ったことによる配管の詰まりや、トイレに異物を流してしまった場合など、自身に過失や責任があるものもあります。
一方で、配管の経年劣化や、パイプなどのパッキンがゆるんだり傷んだことを原因とするものも少なくありません。
まず水漏れが起きたらその原因を特定するところから始めることになります。
自身の家や部屋に影響が及んでいるのか、あるいは他の部屋や家屋に影響が出ているのかで調査すべき場所は変わってくるでしょう。
原因が分かれば修理業者によって修理が開始されることになり、およそ1週間~3週間程度で修理が完了するというのが一般的な流れです。
ただし、水が溢れて止まらないような場合や、甚大な被害が及んでいる場合にはその場で修理作業が始まることもあります。
どちらにせよ、水漏れが発覚したらスケジュールを調整したり、自分が在宅できない場合は家族や親族などに頼んで修理の場に同席してもらったほうが良いでしょう。
可能な限りスピーディーに修理をしなければ被害が今以上に大きくなる可能性もありますから、早め早めに対応することが大切です。
そして、修理の原因だけでなく、家屋や部屋に水漏れの影響が及んでいないかをチェックすることも重要。
これは修理業者によって対応が異なり、場合によっては確認してくれることもあります。
ただし、基本的に水周りの修理を専門としている業者ですから、水漏れの影響があったであろう場所は分かるものの、被害や影響の度合いを正しく調べることができないと言われることもあるでしょう。
その場合には、改めて内装工事などを專門とする業者を呼ぶか、修理業者に紹介してもらうという方法もあります。
賃貸物件であれば管理会社・大家さんなどに連絡してどのように対応すればよいかを聞いておきましょう。
カビの発生や水の溜まりを発見したら即修理
水漏れ修理が無事終わったように見えたのに、後になってカビが発生していたと分かったという事例はよくあることです。
ですから、何も変化がないように見えても水漏れ修理と同時にカビのチェックもしておきましょう。
基本的にカビが発生していた場合は、その部分の建具を一度全て取り外して新しいものに交換しなければいけません。
そもそも水を吸って傷んでいる箇所ですし、水に触れていなくても極度の湿気を吸い込んでいると考えられます。
そうなると、放置することによって建具に含まれた水分が蒸発し、他の家電製品や家具、洋服など他のものにまで被害が発生してしまう事態に及ぶこともあるのです。
業者によっては水漏れの修理と同時に、こうしたカビの処理や対応をしてくれることもありますが、必ずしも対応できるわけではありません。
また、自分で水気を拭き取ってエタノールスプレーを吹きかけたり換気をすることで被害を防ぐという方法もありますが、あくまでこれらは一時的な対応策です。
ちなみに、カビを放置しておくとどうなるかはご存知でしょうか。
そのまま家屋全体に影響が及んでしまい、もともとは影響を受けていなかった部分の木材が腐り始めたり、腐ることによってシロアリが発生すると言ったリスクが考えられます。
さらに最悪の場合、配電工事されている部分に及ぶことで漏電してしまい、家全体に及ぶような大掛かりな工事が必要になったり、火災が発生する可能性もあるのです。
あとから分かった水漏れトラブルはどうすればいい?
実際に水漏れが起きた後は問題なかったのに、後から壁に黒ずみが出てきたというケースや、修理しきれていなかったというようなケースになることもあります。
自分が水漏れを起こしてしまった側であれば、早急に修理業者を手配しましょう。
相手からの要求にもスピーディーに応じた上で、保険会社や賃貸であれば管理会社に相談した上で費用の負担額を決めるという流れになるはずです。
一方で自分が被害者であれば、水漏れを起こした側に連絡するのはもちろん自分で修理業者を呼んでも良いでしょう。
ただし、自身が加入している保険の約款や説明事項をチェックした上で、保険適応の対象となるように調整しながら修理を進めます。
水漏れはいつ起こるかわからない一方で、常に起こるかもしれないというリスクがあります。
常に心配している必要はありませんが、自分の家だけは絶対に大丈夫と過信してしまうのは危険です。
水漏れが起こっても平気なように修理業者のリストを作ったり、電話番号を見える所に貼っておくのも良いでしょう。
また、水漏れが起きないよう普段から配管掃除を心がけておき、水回りの音や流れる時の様子に違和感がないかをチェックする習慣をつけておくのもおすすめです。
自分でできる水漏れ対策はたくさんありますから、今日から早速できる範囲で始めるのも良いでしょう。