お風呂の排水溝から水が溢れる原因は「髪の毛などのつまり」です。
排水溝へ流れる水は排水管に流れていきますが、水の流れ道が石鹸や皮脂など様々な固形物によって狭くなってしまい、それによって水が流れる速度が遅くなることから逆流現象が起こります。
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お風呂の排水溝の構造
一般的なお風呂は、浴槽と洗い場の2ヶ所に排水溝があります。
その2つの排水溝は床下で繋がっているので、かなり道が狭くなっている場合は片方で水を流すと片方の排水溝から水が溢れることがあります。
良くあるケースは浴槽に溜めた水を流した場合、洗い場の排水溝から水が溢れてカバーが浮くという現象です。
これを初めて目撃した時はちょっと焦りますが、基本的にどちらの排水溝から水が溢れても原因はつまりなので、対処方法も同じです。
排水溝のつまりの原因
排水溝がつまってしまう原因は、排水溝へ流す物が根本的な原因です。
お風呂では、頭や体をシャンプーや石鹸で洗うため、体の皮脂や石鹸成分など様々な物が排水溝へ流れていきます。
それが長年に渡って蓄積されると、排水管の表面に付着して固形物となります。
固形物に対してさらに付着が継続すると、想像どおりに排水管の道幅が狭くなるわけですね。
お風呂の使用頻度にも寄りますが、1年や2年程度では排水管のつまりによって水が溢れることはありません。
しかし、10年や20年と年数が長くなるに連れて、自然と排水管の道が狭くなっていることは基本知識として覚えておきたいところです。
お風呂を使う時に意識しておきたいポイント
毎日のお風呂生活では、つまりの原因となりやすい物を流さないように意識しておきましょう。
洗い場の排水溝には網ネットが付いていると思いますが、基本的にそこで髪の毛などが排水溝へ流れるのを防ぐことができます。
この網ネットは様々なタイプが市販されているので、細かい網目のタイプを設置しておくほど排水溝のつまりを抑えやすくなります。
また、ゴミを掃除するのが面倒だからといって、網ネットに溜まっている髪の毛などを排水溝へ流してしまうのは絶対にやめましょう。
排水溝の掃除方法
排水溝は定期的に掃除しておく必要があります。
〇網ネットのごみを除去
まず、洗い場にある排水溝は網ネットのゴミを綺麗に除去します。
次に網ネットを取り外して、その中にゴミが溜まっているかどうかを確認します。
手を入れることができない場合、割りばしなどを使うと便利です。
〇重曹を使って配水管を掃除
ここまでの作業を終えたら、次は重曹を使って排水管を掃除します。
重曹というのは、炭酸水素ナトリウムが主成分で「重炭酸ソーダ」や「重曹」と呼ばれる排水溝を掃除するメジャーなアイテムです。
重曹は排水溝に流れた皮脂などを分解除去することができるので、定期的に重曹を流し込んでおきましょう。
製品にも寄りますが、お風呂の重曹は500円前後で購入することができるので、お風呂の掃除用アイテムとして1つは常備しておくのが一般的です。
〇一か月に一度掃除をするのが一般的
重曹の使用頻度に完璧な定義は特になく、使用すればするほど排水管の道幅は維持しやすくなります。
お風呂は湿気によってカビが生えたり、椅子や桶に石鹸などの成分がついて白くなることが多いですが、1ヶ月に一度くらいのペースで掃除するのが一般的でしょうか。
お風呂を掃除するときに排水溝や排水管も同時に掃除しておくのが好ましいです。
重曹を使っても改善されない場合
さて、排水溝の網ネットを掃除して重曹も流し込んだのに、水の逆流が改善されないという場合、もう一度重曹を試してみましょう。
長年蓄積された固形物は、一度の重曹では落としきれないことがあります。
基本的に重曹を正しく使っていれば、数回ほど重曹を流すと排水溝から水が溢れだすトラブルは解決できます。
もし、重曹でダメだった場合は排水溝や排水管の内部をチェックして原因を調べなければ対処方法が分かりません。
この場合、業者に内部チェックを依頼するしか手段がないため、お風呂のトラブルに対応している業者を探しましょう。
まとめ
お風呂の排水溝から水が溢れるトラブルは、その原因が排水管のつまりであることが多いです。
このトラブルを解決するポイントになるのは重曹であり、定期的に排水溝や排水管を掃除する習慣を持つことで回避することができます。
また、一度トラブルに遭遇すると強く意識できる内容ですが、そもそも排水溝にあれこれ固形物を流さないようにするという対策が非常に大事です。
排水溝に細かい網目のネットを設置しておくだけでも効果が高いため、これを機にサイズを調べて網ネットにこだわってみてはいかがでしょうか。
日頃からお風呂を掃除する習慣がある方ほど排水溝から水が溢れだすトラブルを回避しやすくなりますが、掃除を怠ることが多い方は定期的に掃除するという習慣を身に着けるようにしましょう。
掃除をする際に重曹が必要となるので、お風呂掃除のアイテムとして1つは常備するように心がけてみてくださいね。
お風呂から嫌な臭いがするのは水漏れ原因?
お風呂にゆっくりと浸かっていると、いつの間にか蛇口から水がポタポタと少しずつ垂れているのを見つけ、それと同時に嫌な臭いを感じて、水漏れが原因になっているのではないかと考えるケースもあるでしょう。
こちらでは、水漏れが嫌な臭いの原因となるのか説明して、対処法もしっかりと紹介します。対策を知って清潔な空気を取り戻しましょう。
水漏れが嫌な臭いの原因となっている可能性は低い
蛇口に不具合があると、水を止めておくための機能が弱まってしまうため、水漏れという状況が起こります。しかし、そこから漏れる水は飲んでも大丈夫なものなため、嫌な臭いの原因となっている可能性はとても低いのです。
本当に原因になっていないか疑うのなら、水漏れしている蛇口を嗅いでみるとよいでしょう。ほとんどの場合は、お風呂場に広がるような臭気を感じることはないはずです。従って、お風呂が不快な空間になっているのなら、別の場所が原因となっている可能性が高いでしょう。
なお、水漏れのせいでカビが発生しているのならば、それが嫌な臭いの原因となってしまっているかもしれません。ただ、カビの場合は見た目で分かるので、簡単に原因だということが分かるはずです。
嫌な臭いは排水溝が原因の場合が多い
お風呂場に嫌な臭いが漂っているというのならば、水が流れていく排水溝が原因となっている可能性が高いです。身体の汚れや髪の毛など排水溝には汚れやすい条件がそろっているので、雑菌が繁殖してしまい、不快な臭気をまき散らしているケースがあります。
その場合は、排水溝を掃除するためのアイテムが売られているので、それらを使ってすっきりさせましょう。ホームセンターならば、こするための道具や洗浄剤などが簡単に手に入るので、購入できるところが分からないなら訪れてみることをおすすめします。
なお、排水溝の入り口ではなく内部のパイプが汚れたことによって、嫌な臭いを発生させているケースもあります。そのときはパイプの汚れをすっきりと落とす洗浄剤も販売されているので活用してみましょう。
ただし、強力な洗浄剤は使用方法に注意が必要なため、パッケージに記載されている注意事項はしっかりと読まなければいけません。ちなみに、排水溝には蓋のようなものがついていますが、髪の毛がつまりやすいと感じて、取り外してしまっている方もいるでしょう。
しかし、それは下水から上がってくる臭いを防ぐために存在しているので、取り外すのはまったくおすすめができません。いくら清潔にしていても下水から上がってきては意味がないので、清潔なお風呂場を望むのなら、きちんと取り付けておくようにしましょう。
水漏れもしっかりと修理をしよう
嫌な臭いの原因ではないからといって、水漏れを放置してはいけません。水道料金もかさみますし、いつの日か本格的に蛇口が壊れてしまって、水が止まらなくなるかもしれません。
それを聞いてさっそく直したいと考えるのなら、まずはパッキンを取り替えてみることをおすすめします。水回りに関する素人でもおこなえることなので、手間や時間をかけてもよいのならチャレンジしてみましょう。
なお、パッキンはホームセンターで販売されていますが、蛇口に合ったものは分からないはずです。そのため、まずは蛇口からパッキンを取り外して、それを持ってホームセンターを訪れるとよいでしょう。まったく同じものを購入すれば自宅の蛇口にピッタリなので、すぐに交換することができます。ちなみに、パッキンを取り外すときは、元栓を閉めなければ、水が流れっぱなしになるので気をつけましょう。
パッキンを交換しても、水漏れが収まらない場合、蛇口自体を交換する必要があるかもしれません。蛇口もホームセンターで売っていますが、パッキンの交換よりもグッと難易度が高まります。そのため、自分でおこなう自信がないのなら、専門業者に依頼しましょう。
現在では、ホームセンターで蛇口交換の依頼ができるので、取り付けたいものを見つけたら、スタッフに話を聞いてみるとよいです。もちろん、パッキンのほうの交換もホームセンターで依頼することができるので、よく分からないならお任せしてしまいましょう。
嫌な臭いの原因は蛇口からの水漏れではなく、排水溝が原因になっている場合が多いです。そのため、もしも不快な空気を感じたのなら、まずは排水溝とその中にあるパイプの掃除をおこなうことを考えましょう。ただし、水漏れを放置していてもよいことはないので、そちらもきちんと修理することをおすすめします。
ホームセンターなら、排水溝を掃除するためのアイテムが販売されていますし、水漏れを直すためのアイテムやサービスもそろっているので訪れてみましょう。