「揚げ物などで使用した油を排水溝に捨ててはいけない」ということを知っている人は多いでしょう。しかし、どうして捨ててはダメなのでしょうか。
そのワケを知りたいという人も少なくないはずです。そこで、こちらでは排水溝に油を流してはいけない理由やそれに関連することを紹介します。
油を排水溝に流してはいけない訳とは?
子どもから大人まで、みんな大好きなかつ丼やてんぷらなどの揚げ物料理。その揚げ物を作るために使用した油を排水溝にダイレクトに流しているという人はいませんよね。もし、いるのならこれはすぐにやめて下さい。
なぜなら排水管に油が溜まってしまい、洗剤と反応して固まってしまう可能性があるからです。
そうなると、排水管の水の流れがせき止められてしまい最悪の場合、詰まってしまうこともあります。
また、自宅の排水管だけではありません。
もし排水管から流れた油が川などに流れてしまった場合、周辺地域の水質環境に大きな悪影響を与えることもあります。
排出された油によって川の水質が悪化してしまい、そこに住んでいる魚や生物たちの生命が危機にさらされてしまう恐れや悪臭の原因になることも。ですから、油を排水溝に流すのはくれぐれもNGですので覚えておきましょう。
油の処理はどうすればいいの?
では、使ったあとの油の処理はどうすればいいのでしょう。主にそれは3つの方法があります。
・廃油凝固剤を使う
まず油の処理をするのに一番メジャーなのが、使用したあとの油に廃油凝固剤を入れて固める方法です。最近では、100円ショップでも販売されておりリーズナブルな価格で手に入れることができます。
色々なメーカーが販売しておりそれぞれ微妙に名前が違うこともありますが使用方法はみんな同じで、油が熱いうちに廃油凝固剤を入れてよく混ぜるというもの。そして混ぜたあと1、2時間程度放置すると油が固まるので、そのまま燃えるゴミに捨てればいいのです。
揚げ物がすべて終わったら、すぐに廃油凝固剤を投入すればいいだけなのでとても手軽かつ簡単。そのため多くのご家庭で人気となっている油の処理方法です。
しかし「廃油凝固剤って体に悪いのでは?」と心配する人もいるかもしれません。ですが最近の廃油凝固剤の中には自然由来の成分で作られた高品質ものも多数販売されていますので、安心して使うことができます。
・牛乳パックを使う
牛乳パックを使って処理をするという方法も便利です。これは牛乳パックなどの紙パックに水で軽く湿らせた古新聞やキッチンペーパーを詰め、使い終わった油を冷やした状態でパックの中に注いで染みこませるというもの。
パックの口を粘着テープでしっかり閉じて燃えるゴミに捨てるだけです。これは、大量に油を処理しなければならないときにうってつけの方法です。
また、油を処分する際に古新聞やキッチンペーパーをあらかじめ水で湿らせるのは理由があります。それは、気温が高くなる夏などは自然発火してしまう可能性があるからです。そのため、水で湿らせておくというわけです。
牛乳パックなどの紙パックを使って油を処理しようと考えているのなら必ずこのことを覚えておきましょう。
・ビニール袋を使う
また、牛乳パックが手元にないというのなら、ビニール袋を使って油の処理をするといいでしょう。
やり方としては、ビニール袋の中に水で湿らせた古新聞やキッチンペーパーなどを詰めて、その中にしっかりと冷ました油を入れて染みこませます。そして、ビニール袋の口をきちんと縛って燃えるゴミとして捨てましょう。
また袋が破けてしまうとマズイので、2重にしておくことをオススメします。さらに、油の量が多くて新聞紙で吸いきれない場合は新聞紙を増やすといいでしょう。
このように油を処理するには3つの方法があります。油を排水溝に流してしまうと排水管にとって良くないですし、環境にも悪い影響を及ぼします。ですから紹介した方法の中で、できそうなものを試してみるといいでしょう。
万が一、油でパイプが詰まってしまった場合は?
生活している中でうっかり油をそのまま排水溝に流してしまい、流れが悪くなってきて、詰まってしまった場合はどうすればいいのでしょう。
その場合は、市販されているパイプクリーナーを使うといいです。まず排水溝のフタを開けて、ごみ取り受けなど取り出せるパーツをすべて取り出します。その穴にパイプクリーナーを注ぎ入れ、だいたい30分から1時間くらい放置しましょう。こうして時間が経った後に多めの水で流せばつまりが解消できるはずです。
このような市販品でも詰まりが解決できないという場合は、水道の修理業者に依頼するといいでしょう。もちろん、お金はかかってしまいますがプロの技術で確実に修理をしてくれます。
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そちらをチェックして信頼できそうなところに頼みましょう。