お風呂やキッチンの蛇口をきちんと閉めたはずなのに、水がどこからか漏れてしまうときってありますよね。
この水漏れは何とか解決したいでしょう。
そのまま放置しておくと、水道代も高くなってしまうのでお金の無駄使いになってしまいます。
そんな時、蛇口の構造を知っておくと何かと便利かもしれません。
なので、ここでは蛇口の構造や水漏れに役立つ対処法について紹介させていただきます。
蛇口には2つのタイプがある
自宅の蛇口から水漏れが起こった場合、修理をしなければなりません。
その時に、どのような種類の蛇口が設置されているか知っておくと便利です。
なぜなら、蛇口のタイプによって構造が異なるため取り換える部品や修理方法が違うからです。
そして、その蛇口のタイプはツーバブル混合栓とワンレバー混合栓の2つのタイプがあります。
〇ツーバブル混合栓とは
2つのハンドルを回すことによって水の水量や温度を調節できる仕組みになっている蛇口のこと。
多くのご家庭で採用されているタイプの蛇口です。
外部からはハンドルがビズとキャップで覆われている部分しか見えないですがハンドルの内部は上から順に、パッキン押さえ、パッキン、スピンドル、コマ、ナットなどの部品が重ねてあります。
〇ワンレバー混合栓とは
ハンドルがレバータイプとなっており、このレバーを上下に動かしていくことで水の量や温度を調節していく蛇口のこと。
最近、建てられた一軒家やマンションの水周りで採用されることが増えています。
外部からはハンドルしか見えませんがハンドルの内部は上から順に、化粧ナット、リング、カートリッジ押さえ、バルブカートリッジ、などのパーツが重ねてあります。
水漏れしてしまう原因は?
では蛇口の内部の構造が分かったところで、きちんとハンドルを閉めたにもかかわらず水漏れが生じてしまうワケは何なのでしょうか。
〇ツーバブル混合栓の場合
パッキンの下にあるスピンドル部分に異常があることで水漏れに繋がっていることが多いです。
スピンドルは、劣化しやすいパーツと言われており水道を使用して長い年月が経つと破損してしまうことが多いです。
そのため、定期的に新しくする必要があります。
〇ワンレバー混合栓の場合
バルブカートリッジが原因で水漏れになるケースがほとんど。
このバルブカートリッジは耐久年数が8年から10年くらいと言われています。
これを過ぎると劣化してきて水が漏れだしてしまうのです。
そのためバルブカートリッジの交換をする必要があります。
水漏れの修理方法とは?
原因が分かったところで、ツーバブル混合栓とワンレバー混合栓のそれぞれの修理方法に関して見ていきましょう。
〇ツーバブル混合栓
①スピンドル部分を取り出すために、まずハンドルの十字ネジをキリやドライバーなどの工具を使用して取り外します。
②そうしてハンドル部分を取り外すと、スピンドルが現れますがナットを外す必要があります。
そのためスパナなどの工具を使用してナットをはずしましょう。
③ナットを外せばスピンドルも取り外すことができるはずです。
④そのあと、ネット通販やホームセンターなどで購入してきた新品のスピンドルと交換します。
⑤先程と逆の手順で戻したうえで、水を通して水漏れがないか確認できれば修理は終了です。
〇ワンレバー混合栓
①バルブカートリッジを交換するために、レバーハンドルをはずしましょう。
まずレバーハンドルの下の方には小さなネジ穴が開いているので、そこに精密ドライバーを使ってネジを回して外します。
このときに、ネジ穴が小さいので力を入れすぎるとつぶれてしまうことがあるので注意しましょう。
②そのあとは、カートリッジ押さえをスパナ等の工具で取り外してから、バルブカートリッジを取り出します。
③そして新品のカートリッジを装着し、逆の手順でもどして水を流して水漏れがないかチェックしたら修理は終了というわけです。
〇注意点
修理をするときにはいくつか注意点があります。
①まず、水道の元栓を探して閉めましょう。
たとえばキッチンやお風呂場、洗面所にそれぞれ水道の元栓が備え付けてあるのでそれを閉めましょう。
そこにない場合は家全体の元栓を閉めるといいです。
もし、閉めないと修理をしているときに水が噴き出して水浸しになってしまうので、必ず行うことが大切です。
②さらにスピンドルやバルブカートリッジは自宅の水栓の型に合うものを選ぶことがとても重要。
もし合わないものを選んでしまうと取り付けることができません。
ですから事前に型を調べたうえでそれにピッタリ合うものを購入しましょう。
水漏れを解決できないなら業者へ!
もし「パーツを取り外せない」「自分で修理をするのは不安」などの場合は修理業者に頼むと良いでしょう。
プロの業者なら確実に水漏れを解決してくれるため、元通りの生活が送れるはずです。
無理に自分で作業をしてしまうと水漏れの被害がかえって拡大してしまうケースもあるので気をつけましょう。