水漏れをした際には金銭的な負担も多いもの。
例えば、水道屋さんに支払う修理費用や設備代などがかかってきます。
これだけでなく水漏れによって近隣住宅に迷惑をかけた場合には慰謝料を支払わないといけないこともあります。
このように水漏れが起こるとろくなことになりませんが、水漏れに保険は利くのでしょうか。
また、どのくらい保証されるのでしょうか。
ここではそんなポイントについて見ていきます。
水漏れした場合の保証について知ろう
水漏れした場合にかかるコストは馬鹿になりません。
水漏れも軽度で済めばよいですが、床下で水漏れしている場合には基盤工事が必要になることもあります。
基盤工事が必要になると100万円以上も費用がかかってくることもあります。
水漏れは軽視されがちですが、このように実にコストがかかることは理解しておかないといけません。
〇特に怖いのが賠償についてです
◆例えば、水漏れによって近隣住宅に被害を与えた場合にはその分の慰謝料を支払わないといけないことがあります。
トイレを水漏れさせてしまい汚水の被害によって近隣一体に迷惑をかけることもあります。
こうなると慰謝料も恐ろしく高くつくこともあるので気をつけておきたいところです。
このように水漏れによるコストはかなり高いものですが、保険でなんとかなることがあることは知っておくと良いでしょう。
◆例えば、加入している火災保険・家財保険で水漏れが保証されていることがあります。
補償額は限度が設定されていますが、通常の水漏れであればすべて費用を補償金ですべて水漏れにかかった費用をまかなえることも。
しかし、こうした保証事情は保険によって様変わりします。
水漏れを全く保証してくれない保険もあるので加入している火災保険や家財保険などの規約を読んで確認しておくと良いでしょう。
〇もしも水漏れが保証されていない場合
なるべく水漏れ保証されている保険に切り替えておくこともおすすめです。
水漏れはいつ起こるかわからないものですし、新しい住宅であっても水漏れする可能性は大いにあります。
それでいて水漏れの被害額は多いですから決して軽んじることはできないのです。
最近の住宅は火災や地震にはめっぽう強くなっていますが、水漏れに対してはそこまで対策が施されていないことも少なくありません。
だからこそ水漏れを保証してくれる保険に加入しておくのが安心でしょう。
補償金の額は様々ですが、補償金によって設備の新調ができることもあります。
これも保険に入っておくメリットの一つかもしれません。
〇水漏れが保証されている場合でも保険契約者の瑕疵で水漏れを生じさせた場合には補償金が下りないことがあります
例えば、配管工事を自分でしようとして水漏れを引き起こしたような場合です。
このような場合、水漏れで生じたコストは全て自分で支払わないといけないことも。
こうした点も合わせて保険の規約を確認しておくのが第一です。
〇賃貸住宅に住んでいる場合には特に水漏れに気をつけておく事が大事
水漏れを起こして階下の住民に被害を与えるなどすると大変です。
被害を与えた入居物件に対する詫び代も支払わないといけません。
とはいえ、入居者に瑕疵がなければ水漏れの責任は基本的に管理会社や大家にあります。
このため、通常は賃貸住宅に住んでいる場合で水漏れしても大事に至ることはありません。
補償金が支払われないこともある
補償金は通常は水漏れしてから3ヶ月も経てば支払われます。
しかし、たとえ補償金の適用条件に当てはまっていても補償金が保険会社から支払われないこともあります。
これは水漏れ問題に限ったわけではありませんが、注意しておきたいところです。
例えば、水漏れの状況によっては保険契約者に瑕疵があるかどうかすぐにわからないこともあります。
この場合には調査が必要となりますが、それだけ補償金の支払いも遅れることとなり、金銭的に苦しくなってしまうことも。
◆このような事態に陥らないようにするためにも水漏れしたら証拠写真を撮影しておくのも良いでしょう。
こうしたことは過剰に思えるかもしれませんが、後で補償金が支払われないようだと実に困ります。
◆他にも、修理をお願いした水道屋さんに「保険契約者の瑕疵ではない」と証言してもらうのも良いでしょう。
◆保険に入るのが嫌だという人もいるかもしれませんが、こうした場合には設備の更新はしっかりしておくことが大事です。
水漏れが起こる理由の一つが給水管や蛇口などの設備の老朽化ですが、設備を適切に更新することでより水漏れを起こりにくくすることもできます。
いずれにしても水漏れ問題は決して無視することはできません。
これは賃貸住宅に住んでいる場合でも、持ち家がある場合でも同様です。
火災などには意識が高い人が多くとも、水漏れは軽視してしまう人が多いので特にこの点は強調しておきたいところです。