排水溝から異臭がする場合の対処方法

排水溝というのは、水回りにおける水が流れる出口のことです。
排水溝に流れた水は排水管に流れるようになっており、排水管を通って住宅外へ排水されます。
住宅外へ排水された水は道路の下を通っている汚水管へ流れます。
汚水管へ流れた水は沈砂池（ちんさち）という公共施設へ流れていき、その後は汚水が消毒されて川や海へ流れるようになっています。

排水溝が臭い原因

住宅内にはキッチンやバスルームなど、水回りに必ず排水溝があります。
排水溝から異臭がする原因というのは、想像どおりに排水溝へ流した水が原因です。
一般的に洗面所やバスルームはそれほど異臭が気になりませんが、キッチンだけは異臭を感じることが良くあります。

やはり、キッチンは飲食物や調味料など匂いのあるものを流すことが多く、生ものが腐ると異臭を放つのと同じようなニュアンスから異臭が発生しやすいです。
その異臭はどこからやってくるのかというと、これは主に「キッチン全体」と「排水溝以下のルート」が考えられます。

排水溝が臭いと思っていても、実は流し場にこびりついた汚れが原因であることがあり得ますし、排水溝に設置されているトラップ（ごみ取り）に匂いが付いていることも考えられますね。
他にも換気扇を掃除していないことから匂いが発生しているかもしれませんし、匂いの発生源は色々と考えられます。
まずは、排水溝を除外して目に見えるところを徹底的にクリーニングしましょう。

キッチン掃除で意識すべきポイント

これはバスルームなど他の水回りにも共通しますが、匂いというのは必ずしも排水溝が原因とは限りません。
キッチンの場合、「換気扇」・「洗い場」・「コンロ」・「ゴミ箱」・「トラップ」を中心に掃除をしておき、あとはキッチンの空間にあるトースターや電子レンジなどの外観も拭いておきましょう。
意外と良くあるのがゴミ箱の底にゴミが残っていたり、キッチン台と冷蔵庫の隙間に飲食物が落ちているなど、盲点にも注意をしておきたいところです。
排水溝関連では、トラップ自体も入念に洗っておきましょう。
基本的に匂いが気になった時はキッチン全体をまとめて大掃除してしまう方が楽です。
キッチンを掃除しても匂いに変化がない場合、

排水溝以下のルートで匂いが発生しているか、

キッチンの下扉の中や床下のカビが原因であることが多いです。

排水溝は重曹や高圧洗浄機で掃除

排水溝や排水管も定期的に掃除をしなければ異臭の原因となることがあります。
排水溝は重曹を流して掃除するのが一般的であり、業者に依頼すると高圧洗浄機でクリーニングしてもらうこともできます。

キッチンの排水溝や排水管を掃除しなければ、パイプの道が狭くなって流れが滞ってしまい、大量の水を流した場合に逆流してキッチンの床下浸水の原因になることがあります。
この場合、下扉の排水管付近をチェックしなければ気づかないことが多いので、床下浸水によって排水管のつまりに気が付くというケースが殆どです。

キッチンへ流した汚水が床下に浸水していると、汚水の臭いだけではなくカビ臭い匂いも混じることが多いので、下扉の中が湿気臭い匂いに包まれるケースがあります。
まず、排水溝の異臭は基本的に排水管を綺麗にすることで収まるので、重曹で掃除したり業者にクリーニングをしてもらうなど、何かしらの方法から水のルートを綺麗にしましょう。
次に、キッチンの下扉や床下あたりから異臭がする場合、木材に匂いがしみ込んでいるなら換気しても匂いが取れません。
匂いの発生源を完全に解決するためには工事が必要となりますが、コストが高く付きます。

そこで、下扉の中に消臭剤など匂いを緩和できるアイテムを投入して対策を取るのがオススメです。
「異臭を解決する」という点に絞ると、異臭がしなければそれで良いため、意外と消臭剤などを使う方が安価なコストで問題を解決しやすいです。
また、夏シーズンのようにカビが繁殖しやすい時期については異臭を感じやすいため、頻繁に換気をしたり温度や湿気に気を付けるという対策も意識しておきましょう。

まとめ

排水溝から異臭を感じた時、まずは異臭を感じる周辺を徹底的に掃除してください。

次に、排水溝以下のルートを重曹などで掃除をすることで、パイプ何にこびりついている固形物は分解除去できます。
一般的に排水溝の異臭は排水溝以下のルートが問題ではなく、床下浸水のように水漏れによって匂いがこびりついたり、そもそも排水溝以外の場所が匂いの発生源であることも良くあります。

この場合は排水溝を掃除しても匂いが取れないので、消臭剤など市販されている匂い消しのアイテムをフル活用しながら対策を取っていくしかありません。
数年に一度くらいは、クリーニング専門の業者へ依頼して完璧に掃除をしてみるというのもありでしょう。
ちなみに排水溝や排水管は定期的に掃除をしなければ自然とつまってしまうので、こちらも忘れないように覚えておいてください。